診療項目
2025.01.14
項目 | 内容 |
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診療科目 | 小児科 |
診療内容 | 一般小児科診療,乳児健診,予防接種, てんかん外来,夜尿症診療,舌下免疫療法, 発達神経外来(現在新規受付中止中) |
可能な検査 | 血液・尿検査,全自動遺伝子解析検査(Smart Gene),等温核酸増幅検査(ID NOW),アレルギー検査,脳波,誘発電位検査( SEP,VEP,ABR),心電図,レントゲンCR装置,超音波診断装置(腹部エコー,股関節エコー等),酸素飽和度,SpotVision※1,簡易聴力検査,水銀レス自動血圧計(ODテスト)※2,各種発達心理検査※3 |
各種診療料 | 小児かかりつけ診療料 |
加算の算定要件の 施設基準等 | 小児科外来診療料,小児かかりつけ診療料 発熱患者等対応加算,外来・在宅ベースアップ評価料Ⅰ |
明細書発行 ※4 | あり |
薬の ジェネリックへの 変更 ※5 | ご希望に応じて対応していますが,薬品類の欠品や出荷調整が常態化しており,御希望に添えない場合もあります. |
※1 スポット・ビジョン・スクリーナー(SVS)検査
スポット・ビジョン・スクリーナー(SVS)は弱視の危険因子である近視,乱視,遠視,不同視(左右の目で屈折状態が異なること),瞳孔不同,斜視などを数秒で検査できる他覚的検査機器です.お子さんは鳥のさえずる音を聞きながらキラキラしたディスプレイの模様を眺めているだけ.検査は30秒もあれば終了します.
弱視とは?
弱視とは,視力の発達期に適切な視覚刺激が受けられない,もしくは両眼に同様な視覚刺激を受けられないために生じる片眼,または両眼の視力低下のことを言います.弱視の原因として多いのは片眼の屈折異常,次いで斜視などです.仙台市では3歳児健診にこの検査が導入されていますが,当院では6か月以降であれば可能なこの検査で早期発見を心掛けています..
視覚の発達と感受性時期,早期治療の必要性
視覚刺激を繰り返し受けることで小児の視覚は発達します.その感受性時期は6~8歳まで.その前,特に3歳までに眼の屈折異常を発見できれば早期治療が可能です.弱視は5歳までに治療を開始して7歳までに終了することが望ましいとされています.
立体視
片眼の視力不良があると立体視を獲得できない可能性があり,階段を降りるのが怖い,ボールが取れない,大型特殊自動車免許を取得できないといった問題が生じる可能性があります.
SVS検査結果の解釈
SVS検査で異常ありとなった場合でも,全例が弱視というわけではありません.SVSは弱視の危険因子を調べる検査で,何らかの異常を指摘される頻度は10~20%です.実際の弱視の頻度は2%なので,大きな違いがあります.擬陽性の中では乱視の偽陽性が高いので,乱視の異常値が検出された場合は 2回測定することを勧める眼科医もいます.一方SVS検査で異常なしとされ,実際に弱視でなかった確率は92%という研究もあります. 検査で異常が出ても必ずしも本当の異常とは限らない,異常なしと出た場合は本当に異常なしの確率は高いということです.異常が疑われる場合,詳しくは眼科で専門医の診察を受けましょう.
両眼同時測定ができない場合も何らかの異常の可能性があるので眼科受診をお勧めする場合があります.
対象になるお子さん,費用,実施時間帯,受付の仕方など
- 生後6カ月以上で正確な視力検査ができないお子さん
- 保険診療ではありません.1回¥500です.同日に保険診療(診察,投薬,他の検査等)はできません.
- 予防接種の時間帯のみ.当方の手が空き次第の検査なので,その日の枠が一杯になり次第受付を終了します.
- 予約は致しません.
※2 水銀レス自動血圧計(ODテスト)
臥位から立位になっての血圧を時間間隔で自動的に測定します。起立性調節障害(OD)の検査です。
※3 各種発達心理検査
お子さんの年齢や発達の問題点別に各種の心理検査を施行します。
※4 「個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書」の発行について
当院では医療の透明化や患者さんへの情報提供を積極的に推進していく観点から,平成22年4月1日より,領収証の発行の際に,個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しています.
明細書には使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されますので,その点を御理解いただき,発行を希望されない方は会計窓口にてその旨をお申し出ください.
※5 お薬の一般名処方について
当院では,後発医薬品の使用促進を図るとともに,医薬品の安定 供給に向けた取り組みを実施しています.現在,一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています.当院では,後発品のある医薬品について,特定の医薬品名を指定するのではなく,薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること)を行う場合があります.一般名処方ではお薬の「商品名」ではなく,「有効成分」を処方せんに記載します.
一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても,有効成分が同じ複数のお薬が選択でき,患者さんに必要な医薬品を提供しやすくなります. 一般名処方についてご不明な点などがありましたら当院職員にご相談ください.